【研修会・セミナー情報(12)】今年も開催!理学療法士講習会「運動器から考える健康寿命の延伸」

#理学療法士 #骨粗鬆症 #骨粗鬆症マネージャー #健康寿命 #研修会

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第74談

 

新年度になりました!

あっという間に昨年度が終わりました。やり残したことが多く、暗い気持ちになります。

 

さて、今回は昨年に続き、今年も開催が決まった理学療法士講習会のご案内です。

 

テーマは「運動器から考える健康寿命の延伸」で、昨年と同じです。

 

しかし、内容を少し変えました。

 

1.大腿骨近位部骨折を中心とした骨粗鬆症性骨折とその予防

2.地域からみた健康寿命の延伸

3.糖尿病からみた運動機能障害

4.転倒に対する評価と理学療法介入

 

全て座学になりますが、健康寿命を延伸するために、理学療法士がすべきことをお伝えできればと思います。

 

また、私は「1.大腿骨近位部骨折を中心とした骨粗鬆症性骨折とその予防」を担当させていただきます。

 

日時は、7月22日(日) 受付:9時、開始:9時半となっております。

場所は、当院のベルランド総合病院です。

 

定員ですが、昨年は50名と設定させていただいたところ申し込み開始から3週間も経たずに定員に達してしまい、そのあともなんとか参加できないかと問い合わせが何件かありました。

 

よって、今年は定員を70名まで増やしました。

 

申し込み開始は、4月22日からとなっております。

本日より理学療法士協会のホームページに講習会の詳細が掲載されておりますのでご覧ください。

 

理学療法士として、骨粗鬆症マネージャーとしてこの会を無事に迎え、無事に終えるように鋭意努力していきたいと思います。

 

宜しくお願い申し上げます(^.^)

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第74談でした(^ ^)

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骨粗鬆症マネージャーも貢献!? 伸びた日本人の健康寿命

#骨粗鬆症 #骨粗鬆症マネージャー #骨粗鬆症リエゾンサービス #健康寿命

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第72談

 

本日、厚生労働省が発表した報告によると、日本人の健康寿命が男女とも過去最長を更新したそうです。

 

健康寿命は3年ごとに公表しており、前回よりも男性は0.95歳、女性は0.58歳伸びて、男性72.14歳、女性は74.79歳になったそうです。

 

初回の2001年の発表では、男性69.40歳、女性72.65歳だったので、実に2〜3年も延伸しています。

 

2、3年の改善は大きいですよね。

この間、介護を必要としない生活を送るのか、それとも人の手を借りて生活するのか。

 

しかし、これだけで満足してはいけません。

 

何よりも重要なのは、平均寿命との差です。

平均寿命も皆さんご存知の通り延伸しています。

いくら健康寿命が延伸しても、平均寿命との差が縮まらないと医療介護情勢には変化はありません。

 

今回の発表では、わずかに縮まっています。

男性で8.84年(前回9.02年)、女性で12.35年(同12.40年)だったとのことです。
ちなみに、都道府県別では、男性は山梨県が73.21歳で2回連続1位、女性は愛知県が76.32歳で1位です。

 

健康寿命の延伸

これは、私が骨粗鬆症マネージャーとして骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)をする上でキーワードとしているものです。

 

当院のOLSは大腿骨近位部骨折症例に対する骨折連鎖の予防です。

 

大腿骨近位部骨折は初回骨折でも健康寿命の短縮する危険性が非常に高い骨折です。

そのような骨折が両側に生じるということは、本当に恐ろしいことです。

 

少しでも大腿骨近位部骨折症例の健康寿命が延伸できるように、これからも鋭意努力していきたいと思います。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第72談でした(^ ^)

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再入院率は1.5倍! 認知症を伴う大腿骨近位部骨折症例の現実

#大腿骨近位部骨折 #骨粗鬆症 #骨粗鬆症マネージャー #骨粗鬆症リエゾンサービス #認知症

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第71談

 

先日新聞の1面に注目すべき記事が掲載されておりました。

それは、高齢で認知症を患っていると、退院して間もなく同じ病気やけがで再入院するリスクが約1.5倍に高まるという調査結果を医療経済研究機構や国立がん研究センターなどのチームが発表したとのことでした。

 

全国987病院に入院した65歳以上の患者183万人の退院後30日以内に再入院した割合を認知症を患う27万人と認知症ではない156万人で比べたそうです。

 

その結果、認知症の人が自宅や介護施設に戻ってから再入院するリスクは、大腿骨近位部骨折では1.46倍であったそうです。

これは、脳梗塞の1.30倍、誤嚥性肺炎の1.23倍よりもリスクが高い結果でした。

 

そして、このリスクは認知症の程度が異なってもその傾向は変わらなかったそうです。

 

臨床で大腿骨近位部骨折症例のリハビリを担当しているものとして同感です。

 

大腿骨近位部骨折は、身体機能の改善に難渋する骨折の一つです。

認知症を伴っていると環境の変化による認知症の進行やリハビリ意欲の減弱などから十分な身体機能の改善が図れないことを多く経験します。

 

そして、退院後に再転倒して、反対側の同じ骨折を起こし再入院する。

 

この再骨折(骨折連鎖)は、私が骨粗鬆症マネージャーを取得して、骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)を行うきっかけとなった事案です。

 

「再骨折(骨折連鎖)を予防したい!」

 

そのためには、骨粗鬆症薬は必須であり、また栄養や運動の介入も重要です。

しかし、認知症を伴う方は、服薬管理など自分ではできないことが多くなってきます。

 

そのような場合には、周囲の方々の協力は欠かせません。

 

骨折の予防は一人で行うのではなく、家族、メディカルスタッフ、施設スタッフ、近隣の方々が力を合わせて行う必要があります。

 

要支援・要介護が必要となった原因として最新の平成28年の報告では、認知症は18.0%で脳血管疾患を抜いて第1位となり、骨折・転倒は12.1%と調査毎に増加しています。

 

今回のこの記事は今後のOLSの活動において、参考となる非常に興味深かいものでした。

ちなみに、この論文は米国老年医学会雑誌電子版に掲載されているそうです。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第71談でした(^ ^)

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引用:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180221-OYTET50012/

ベルランドリハビリテーションセミナー(BRS)の開催のお知らせ

#理学療法士 #リハビリテーション #サルコペニア #ベルランド総合病院

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第64談

 

今回は、私が代表幹事を務めさせていただいております「ベルランドリハビリテーションセミナー」の開催のお知らせです。

 

昨年度までは「こつかん勉強会」として、領域を骨関節(運動器)に限定して開催しておりました。

今年度からは領域は関係なく幅広くリハビリテーションの知識と技能を磨こうという名目で名称も変更して開催しております。

 

今回は第4回目を迎えることになった2月の開催のご案内です。

 

テーマは、「地域高齢者におけるサルコペニアについて」 です。

講師は、私の職場の先輩であった森ノ宮医療大学 保健医療学部 理学療法学科 教授の三木屋良輔先生です。

サルコペニアは骨折の原因になります。

大腿骨近位部骨折症例の多くがサルコペニアであるとの報告もあるように、骨折の予防にはサルコペニアの予防も必要になります。

 

どのような話が聴講できるのか、今から非常に楽しみにしています。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第64談でした(^ ^)

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理学療法士講習会を開催しました

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第41談

 

23日(日)に大阪府理学療法士協会主催の講習会を私が運営幹事で開催させていただきました。

講習会のテーマは、「運動器から考える健康寿命の延伸」です。

(講習会資料)

・ロコモティブシンドロームと予防対策

・骨粗鬆症性骨折と予防対策

・糖尿病による運動機能障害

・転倒と予防対策

 

この4つの講義で構成された講習会ですが、私はロコモと骨粗鬆症を担当させていただきました。

(スライド表紙)

当日はキャンセルが数名おられましたが、48名の参加をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

(講習会の様子)

初めての講習会の運営で、事前準備が遅くなったり、会場の冷房が効きすぎたりと至らない点があり、反省すべき点が多く認められましたが、無事に終えることができてホッとしております。

 

講習会後のアンケートでは、いい意見だけでなく厳しい意見もいただきました。

真摯に受け止め次回以降の参考にさせていただきます。

 

もしかしたら、今回の講習会で一番勉強させられたのは、私かもしれませんね。

 

今回は、が一つ叶いました。

それは、大学の同級生であり一番仲の良い友人と、ともに講師の立場で講習会を開催できたことです。

学生時代には想像もできなかったことです。

終わってからゆっくり飲みたかったのですが、今回はお互いの予定もあり断念。

また別日でゆっくり飲んで反省会をしたいと思います。

 

運動器から健康寿命の延伸を考えることは非常に大切なことです。様々な要因から運動器に障害が生じ、健康寿命を脅かします。

これからも骨粗鬆症、ロコモを中心に研鑽を続け、理学療法士としての役割を果たしていきたいと思います。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第41談でした(^ ^)

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健康寿命

こんにちは(^-^)

 

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨を丈夫にするためのコツ 第6談

 

今回のテーマは、“健康寿命”です。

 

前回、大腿骨近位部骨折は健康寿命を短縮する恐れがあるとお伝えしました。

 

では、健康寿命というのは一体何なのでしょうか?

 

最近はテレビでも良く出てくるワードですので、ご存知の方は多いと思いますが、簡単に言えば、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間』のことです。

 

ってことは、健康寿命が短くなるということは、「何らかの健康上の問題で日常生活を送る期間が短くなる」ということです。

 

平均寿命はご存知ですよね?

 

平均寿命は年々延伸しています。

 

平均寿命の延伸に伴い、健康寿命が短くなれば、介護を要する期間が長くなり、その方のQOL(生活の質)の低下を招くだけでなく、介護を実施する家族などの負担の増大にもつながります。

 

また、医療費や介護給付費などの社会保障負担の問題も生じてきます。

 

では、現在日本における平均寿命と健康寿命はどれくらいなのでしょうか?

そして、平均寿命と健康寿命の差は一体どれくらいなのでしょうか?

 

今回は、厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会・次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会が出典している資料を元にご説明します。

 

まず男性ですが、平均寿命は79.55歳であるのに対し、健康寿命は70.42歳です。

よって、平均寿命と健康寿命の差は9.13年です。

 

続いて女性はどうでしょうか。

平均寿命86.0歳に対し、健康寿命は73.62歳で、その差は12.68年です。

 

男性で約9年、女性で約13年。

 

みなさん、この期間をどう思いますか?

 

誰もが老いてくるものだから仕方がないと片付けますか?

 

9年、13年、長いですよ。

この間、誰かの支えがないと生活できないと想像したら、、、。

 

さらに、大腿骨近位部骨折のような日常生活に影響を及ぼす骨折を起こすと、この差はどんどん広がるのです。

 

このような状態にならないためにも、健康寿命の延伸を図ることは重要です。

 

健康寿命を短縮する原因は、脳血管疾患もあれば、がん、心疾患など様々ですが、そのなかに、骨粗鬆症による骨折も含まれます。

 

健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間』を長くするためには、骨粗鬆症による骨折を予防することが大切です。

 

少しでも長く健康で自立した生活を送れるために、骨粗鬆症について今後も研鑽していきましょう。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨を丈夫にするためのコツ 第6談 でした(^ ^)

足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)の恐ろしさ

こんにちは(^-^)

 

前回は、骨粗鬆症性骨折の代表格である足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)の患者数は欧米諸国で減少しているが、わが国では増加していることをお伝えしました。

 

今回は、その大腿骨近位部骨折はどれほど恐ろしいものなのかお伝えしようと思います。

 

足の付け根の骨折ですので、もちろん体重を支えることが困難になります。

そうなると、歩くことに支障が出て、日常の生活を営むことも困難になります。

 

自立した日常生活を営むことが難しくなると、人の手を借りないといけないことになり、要支援、要介護状態になりやすくなります。

 

厚生労働省が公表している平成25年国民生活基礎調査において、要支援・要介護状態になる原因として「転倒・骨折」は11.8%と多く、脳血管疾患(18.5%)、認知症(15.8%)、高齢による衰弱に(13.4%)次ぐ4位になっています。

 

そのような、自立した日常生活が困難になると、“健康寿命”が短くなる恐れがあります。

 

“健康寿命”

 

最近、よくテレビでも耳にするワードなので、ご存知の方は多いと思いますが、

「健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間」のことです。

 

健康寿命については、次回詳しくお伝えします。

 

大腿骨近位部骨折を起こすと、日常生活を送ることが困難になりやすく、健康寿命が短くなる。

 

この骨折の恐ろしいのは、これだけではありません。

 

実は、生命の危険性もあるということです。

 

骨折して1年後の死亡率は約10%に近いといわれています。

諸外国に比べるとやや低いそうですが、それでも多いですよね。

 

10人のうち、1人は1年後に亡くなられていることになります。

 

では、こんな疑問が出てくると思います。

この骨折は80歳代に多く生じるので、年齢的にも骨折しなくても寿命が影響しているのでないか?

 

じゃあ、骨折していない健康な80歳代の1年後の死亡率はどれくらいでしょうか?

 

答えは、5%です。

 

大腿骨近位部骨折の恐ろしさがわかってきましたか?

 

骨粗鬆症を見逃していると、このような状態になる可能性があるのですよ!

 

そのほかにも、反対側の同じ場所が折れる危険性が増加する“骨折連鎖”の状態に陥りやすいことも見逃すことができない点です。

 

骨折連鎖についてもじっくりお伝えしていきますね。

 

「骨粗鬆症って意外と大変なんやなあ」

「骨粗鬆症についてもっと知りたいなあ」

「周りにも骨粗鬆症について教えてあげよう」 など

 

このブログを通じて骨粗鬆症に興味・関心を抱いていただけると、骨粗鬆症マネージャーとしての役割が少しでも担えているのではないかと思います。

 

どんな些細なことでも結構ですので、ご意見・ご質問があればコメント、メッセージを送ってください。

 

よろしくお願いします( ^ω^ )