2020年度から導入!フレイル健診

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こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第144談

 

皆さん、来年度から75歳以上の後期高齢者を対象に「フレイル健診」が始まることはご存知でしょうか。

 

これは厚生労働省より発表されたものです。

 

フレイルとは?

 

もうご存知の方が多いかと思いますが、

健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能などの低下が見られる状態のことです。

 

簡単にいえば、介護が必要となる一歩手前の段階です。

 

海外で使用されている「Frailty(フレイルティ)」が語源となっています。

ちなみに、「Frailty」は日本語では「虚弱」、「老衰」、「脆弱」などと表現されます。

 

このフレイルですが、該当する人は75歳以上で増加し、

全国で350万人の高齢者がフレイルであると推計されているそうです。

 

ただ、フレイルは栄養や運動など早期から適切な介入をすると、元の健常な状態に戻る可能性があります

 

ということは、

 

早期介入も重要ですが、早期発見も重要ということです。

 

健診を実施し、フレイルになる危険性がある人、またはフレイル状態になっている人を早期に見つけ、

早期に対応することで、要介護になる人が減少(介護予防)することが期待されます。

 

健診は15の質問に対して該当する回答にチェックをするだけです。

 

例えば、

「あなたの現在の健康状態はいかがですか?」

「半年間で2〜3キロ以上の体重減少がありましたか?」

「以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか?」

「ふだんから家族や友人と付き合いがありますか?」 など

 

生活習慣や身体機能、社会的な活動状況などより多面的に質問しています。

 

私は、大腿骨近位部骨折に対する二次骨折予防の骨折リエゾンサービス(FLS)を行なっているため、

多くの対象者はすでにフレイルやサルコペニアになっている方々です。

 

今回発表されたフレイル健診で使用される質問内容を参考にして、

大腿骨近位部骨折を起こす方、転倒しやすい方、骨粗鬆症になる方にはどのような特徴があるのか、

今後もさらに追求したいと思います。

 

興味深い結果が得られたら、またご報告しますね。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第144談でした(^ ^)

 

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