「OLS-7」④運動・転倒リスクの評価

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こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャー教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第238談

 

骨粗鬆症ケアの実践に便利な評価ツール「OLS-7」

その紹介シリーズ

今回は、「④運動・転倒リスクの評価」

 

【詳細版】

  • 運動機能の定量的評価(握力, 片脚起立時間, TUGなどフレイルに関連するもの)やロコチェック, 転倒歴が確認され、指導されている

 

【簡易版】

  • 転倒リスクについて評価され、運動療法についての指導もしくは情報提供がされている

 

【ミニマム版】

  • 過去1年間の転倒の有無が確認されている

 

高齢者の握力は全身の筋力を反映するとも言われています。

片脚起立時間やTUG(Timed Up and Go test)は評価時に転倒しないよう気をつけましょう。

 

理学・作業療法士さんの評価が理想的ですが、握力測定や転倒歴の聴取はどの職種でもできます。

 

あなたの職種やあなたの施設では、どの評価ができますか?

 

当院は、以下の項目を担当理学療法士が評価または聴取しています。

・握力

・下腿周径

・片脚起立時間などのバランス評価

・歩行支持物の確認

・過去の転倒歴

・入院中の転倒 など

 

当院は、大腿骨近位部骨折を対象としているため周術期に実施する評価は限られます。

 

以前はTUGや歩行速度も項目に入れていましたが、認知機能の低下している方は方法が理解できなかったり、術後早期は実施できない方が多いこと、日々歩行支持物が変わることで統一が図れないなど、いくつもの問題点がありました。

 

よって、現在では術後早期でも安全に実施できる項目に絞って実施しています。

 

皆さんもご自身の施設の状況や対象者の特徴に応じた適切な評価法を実施してください。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第238談でした(^ ^)

 

(参考:鈴木敦詞:骨粗鬆症リエゾンサービスと簡易評価票「OLS-7」について;The Journal of Japan Osteoporosis Society Vol.2 No.2 2016)

 

(OLS-7に関する過去の記事)

骨粗鬆症ケアに便利な評価ツール「OLS-7」

「OLS-7」①骨折リスク評価ツールを用いたリスク評価

「OLS-7」②既存骨折と併存疾患の確認

「OLS-7」③栄養状態の評価

 

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5月10日開催決定、2020年度理学療法士講習会「運動器から考える健康寿命の延伸」

#理学療法士 #骨粗鬆症 #フレイル #サルコペニア  #糖尿病  #転倒 #健康寿命 #予防理学療法 #ベルランド総合病院 #理学療法士講習会

 

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第156談

 

昨年に続き理学療法士協会の講習会の開催が決まりました。

 

日時は、5月10日(日) 開始は、9時半(受付9時)となっております。

場所は、当院(ベルランド総合病院)です。

 

テーマに変更はありません。

運動器から考える健康寿命の延伸」です。

 

内容は昨年のアンケートの結果を反映させて、以下の通りに若干変更しています。

 

1.臨床でフレイル・サルコペニアから改善させる予防戦略について

2.大腿骨近位部骨折を中心とした骨粗鬆症性骨折と予防対策

3.糖尿病からみた運動機能障害

4.院内の転倒、転落に対する評価と理学療法士の関わり

 

まず、フレイルやサルコペニアの最新の知見を紹介し、

評価方法や運動を含めた多面的介入方法について説明します。

 

また、地域に根差した予防の取り組みを理学療法士が実践する方法を、

具体例を挙げつつ解説します。

 

次に、骨粗鬆症による骨折の代表でもある大腿骨近位部骨折を中心に、

骨粗鬆症の特徴と骨折リスク評価について紹介し、骨折予防の具体的な方法について解説します。

 

また、運動機能障害に深く関連する糖尿病について、その基礎的知識も含めて整理するとともに、

最後は病院内での転倒について、その原因と評価方法、多職種介入における理学療法士の関わりについて具体的な対策を解説します。

 

全体を通じて講義内容は病院、施設、在宅を問わずすべての理学療法士に対応し、

骨粗鬆症マネージャー、糖尿病療養指導士など各専門の立場からわかりやすく解説します。

 

全て座学です。

 

私は「2.大腿骨近位部骨折を中心とした骨粗鬆症性骨折と予防対策」を担当させていただきます。

 

定員は、昨年同様に70名で、申し込み開始は「2月10日」からです。

 

理学療法士協会のホームページからの申し込みになるので、よろしくお願いいたします。

 

昨年も募集開始から早々に定員を満たしました。

参加をご希望される方はお早めにご登録ください。

よろしくお願いいたします。

 

※ 近日中に理学療法士協会のホームページに掲載される予定です(1月26日現在)

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第156談でした(^ ^)

 

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2020年度から導入!フレイル健診

#骨心 #骨心理学療法士 #骨粗鬆症 #骨粗鬆症マネージャー #OLS #FLS  #フレイル #後期高齢者

 

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第144談

 

皆さん、来年度から75歳以上の後期高齢者を対象に「フレイル健診」が始まることはご存知でしょうか。

 

これは厚生労働省より発表されたものです。

 

フレイルとは?

 

もうご存知の方が多いかと思いますが、

健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能などの低下が見られる状態のことです。

 

簡単にいえば、介護が必要となる一歩手前の段階です。

 

海外で使用されている「Frailty(フレイルティ)」が語源となっています。

ちなみに、「Frailty」は日本語では「虚弱」、「老衰」、「脆弱」などと表現されます。

 

このフレイルですが、該当する人は75歳以上で増加し、

全国で350万人の高齢者がフレイルであると推計されているそうです。

 

ただ、フレイルは栄養や運動など早期から適切な介入をすると、元の健常な状態に戻る可能性があります

 

ということは、

 

早期介入も重要ですが、早期発見も重要ということです。

 

健診を実施し、フレイルになる危険性がある人、またはフレイル状態になっている人を早期に見つけ、

早期に対応することで、要介護になる人が減少(介護予防)することが期待されます。

 

健診は15の質問に対して該当する回答にチェックをするだけです。

 

例えば、

「あなたの現在の健康状態はいかがですか?」

「半年間で2〜3キロ以上の体重減少がありましたか?」

「以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか?」

「ふだんから家族や友人と付き合いがありますか?」 など

 

生活習慣や身体機能、社会的な活動状況などより多面的に質問しています。

 

私は、大腿骨近位部骨折に対する二次骨折予防の骨折リエゾンサービス(FLS)を行なっているため、

多くの対象者はすでにフレイルやサルコペニアになっている方々です。

 

今回発表されたフレイル健診で使用される質問内容を参考にして、

大腿骨近位部骨折を起こす方、転倒しやすい方、骨粗鬆症になる方にはどのような特徴があるのか、

今後もさらに追求したいと思います。

 

興味深い結果が得られたら、またご報告しますね。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと@骨心 第144談でした(^ ^)

 

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メディカルスタッフにオススメのアイテム?!

#骨粗鬆症 #骨粗鬆症リエゾンサービス #骨粗鬆症マネージャー #地域連携 #多職種連携 #患者指導

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第83談

 

こんにちは(^ ^)

 

今回は、メディカルスタッフにオススメのアイテムをご紹介したいと思います。

それは、Osteoporosis Japan plus(オステオポローシス・ジャパン・プラス)という、医学雑誌です。

 

骨粗鬆症と加齢性運動器疾患の総合情報誌として、

骨粗鬆症、ロコモ、サルコペニア、フレイルや、多職種連携、地域連携、患者指導など

チーム医療に携わるメディカルスタッフのための情報が掲載されています。

年に4回発行されており、私も毎回楽しみに読ませていただいております。

 

これから骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)を始めようとしている方や、OLS活動で悩んで方、今後さらに活動を発展させたい方など様々なメディカルスタッフに参考になる雑誌だと思います。

 

次号は来月に発刊を予定しています。この次号については、また後日ご報告させていただきますので、お楽しみに!

 

バックナンバーも紹介されているので、ぜひご覧下さい。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第83談でした(^ ^)

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