こんにちは(^ ^)
骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第49談
今回は、学会報告です。
10月8日に岩手県盛岡市のアイーナ(いわて県民情報交流センター)にて開催された日本転倒予防学会、第4回学術集会に参加して、演題発表をしてきました。
新大阪から東海道新幹線で東京へ、そして東北新幹線で盛岡まで、乗り換え時間も含めて5時間の長旅でした。
初めての岩手県。 秋が深まって寒いのかと思ったら、日本列島が高気圧に覆われてむしろ暑いくらい。
体感気温は大阪と大差はありませんでした。
到着して、すぐに盛岡冷麺を食べましたが、最高ですね!!
もちろん我が家のお土産で購入しました。
(盛岡冷麺 in ぴょんぴょん舎)
さて、学術集会の話です。
転倒予防学会は今春に入会したばかりで、学術集会は初めての参加となります。
どのような雰囲気なのか、楽しみにしていましたが、感じたのは様々な職種の方が参加していることでした。
転倒に対して各々の職種の目線から考えて発表されており、刺激的でした。
そのような学術集会の中で、私も発表させていただきました。
演題名:「大腿骨近位部骨折症例に対するロコモ25を用いた受傷前の運動機能評価」
ロコモティブシンドローム:運動器の障害によって移動機能の低下した状態
大腿骨近位部骨折:移動機能を低下させ、ロコモの発症または進行させる恐れあり
よって、ロコモと深い関係のある大腿骨近位部骨折の予防は重要です。
ロコモに関しては罹患率や骨折確率との関係性についての報告は過去にありましたが、大腿骨近位部骨折症例に対して受傷直前の状態を調査した報告はなかったので、調査をして発表しました。
結果として、ロコモに該当するものが約7割と多く、その傾向は後期高齢層でより顕著でした。
また、詳細に検討すると後期高齢層に入った時期から基本的ADLに制限が生じ始め、84歳以降になると屋外での活動参加に制限が生じ始めることがわかりました。
今後は、この結果をもとに大腿骨近位部骨折を予防するための対応を行いたいと思います。
発表時には、多くの方々から質問やアドバイスをいただき、今後の課題と目指すべき方向性が明確になったので、私にとって今回の発表は非常に有意義であったと思っています。
(発表会場)
「骨折・転倒」は、介護が必要となる原因の約12%を占めるほど、ADLだけではなく、健康寿命を大きく短縮させる重大事象です。特に大腿骨近位部骨折は生命予後にも影響を及ぼす骨折です。
そのため、転倒予防は重要であり、今後もこの予防に向けて研鑽を続けて行きたいと思っております。
以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第49談でした(^ ^)
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