日本理学療法学術大会に参加して

こんにちは(^ ^)

 

報告が遅くなりましたが、先週12日から14日まで幕張メッセにて開催された第52回日本理学療法学術大会に参加して来ました。

(ポスター会場です)

全ての分科会が一堂に会する大会は今回で最後になります。

その“記念すべき”大会で演題発表をさせていただきました。

演題名は、

「骨折連鎖の予防を目的とした退院先への適切な情報提供を目指して~退院先別の骨粗鬆症・転倒リスクの検討~」

です。

 

予防理学療法領域での発表となりましたが、予防系の発表は以前に比べると演題数が増加したように思います。

 

それらの演題には、認知症やサルコペニア、フレイルなどの予防をキーワードにしたものが多くありましたが、その反面、骨粗鬆症や骨折の予防に関する演題が非常に少ないのが残念でなりませんでした。

 

全体で1700演題あったなかで「骨粗鬆症リエゾンサービス」というキーワードで検索すると、ヒットしたのはたったの2演題でした。その1つは私です。

 

まだまだ理学療法士の世界で骨粗鬆症や骨折予防、二次骨折の予防に対する認識が乏しいことを痛感しました。

骨粗鬆症マネージャーとして、もっともっと理学療法士に対して骨粗鬆症予防の重要性を伝えていきたいと思います。

 

来年からは完全に分科会に分かれての開催になります。

予防理学療法学会は2018年10月に福岡で開催されるそうです。

今から予定しておきましょう!

来月は日本リハビリテーション医学会が岡山で開催されます。

現在、発表の準備中です。

またご報告しますね(^ ^)

 

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社内講演をしてきました

こんにちは(^ ^)

 

今日は製薬会社様よりご依頼があり社内講演をしてきました。

講演タイトルは「骨折連鎖を断つための新たな挑戦」です。

今回、様々な方のご協力をいただき、「骨折連鎖予防手帳」を作成しました。

この手帳は骨粗鬆症性骨折を受傷された方に配布するものであり、次の骨折を予防するための治療率の向上と、治療継続率の向上を目的としています。

 

今日の講演は、私がなぜ骨粗鬆症に対して活動を始めるようになったのか、なぜ骨折連鎖予防手帳の作成が必要と考えたのか、そしてこの手帳を今後どのように活用して行くのかなど、臨床で感じたことをそのままスライドと言葉で表現してみました。

 

当院では、大腿骨近位部骨折症例に対して配布を予定しており、現在運用開始に向けた準備をしております。

 

今週末の日本理学療法学術大会、来月の日本リハ医学会での発表でもこの手帳を紹介させていただきたいと思います。

 

この手帳が、骨粗鬆症治療の一役を買えることを願って、今後も骨粗鬆症マネージャーとして活動していきたいと思います。

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骨粗鬆症マネージャーを目指す方へ

こんにちは(^ ^)

 

先日のwebセミナーで骨粗鬆症マネージャーが全国で2000人を超えたとの話を聞きました。

すでに過去3回の試験が実施されており、先月は第10回の骨粗鬆症マネージャーレクチャーコースが開催されたそうです。

 

レクチャーコースは骨粗鬆症マネージャー認定試験を受験するための必須の研修会です(そのほかにも受験資格はありますので、詳細はこちら

次回のレクチャーコースは10月22日の第19回日本骨粗鬆症学会の会期中に開催される予定で、参加申し込みは7月中旬に開始されるそうです。

 

申し込み開始から比較的すぐに定員を満たすほど人気のレクチャーコースなので、骨粗鬆症マネージャーを目指す方で、まだ受講していない方は要注意ですよ。

ちなみに、第4回の試験は11月23日に明治大学で行われます。

 

年々増えている骨粗鬆症マネージャーですが、増えるだけで満足せず、マネージャー同士が交流できるような取り組みが必要です。

 

先日、小生も回答しましたが、骨粗鬆症マネージャーを対象としたアンケート調査の結果を閲覧しました。

「マネージャーになって新しく始めた事業はありますか?」の問いに対して最も多かった回答は「特になし」でした。

残念な結果です。

 

その原因として、何をしたらいいのかわからない、他のマネージャーがどのような活動をしているのかわからない、他のマネージャーや他の施設との交流がない、があります。

同感です。

 

骨粗鬆症マネージャー同士で交流を図ることができる方法を考えていきたいものです。

骨粗鬆症マネージャーみんなが臨床の場で活躍し、資格を取得してよかったと思えるようになればいいな(^◇^)

 

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webセミナーに参加してきました

こんにちは(^ ^)

今日は仕事後に、「骨粗鬆症リエゾン Web フォーラム 」に参加してきました。

 

テーマは、

「健康寿命延伸を目指した骨粗鬆症治療戦略」

「地域における骨粗鬆症リエゾンサービスの実際」  でした。

 

講演の一部を引用すると、

骨粗鬆症の治療の短期的目標は「骨折予防」です。

そして、長期的目標は「健康寿命の延伸」です。

 

二次骨折の予防には、骨粗鬆症治療は必須であり、

「骨折の治療は、骨粗鬆症の治療ではない」という言葉は何度聞いても頷けます。

 

また後半は、骨粗鬆症リエゾンサービスで成功されている施設の院内連携や地域連携のモデルを拝聴し、現在小生が計画中である活動の参考になりました。

 

特に、小生と同じ骨粗鬆症マネージャーであり、同じ理学療法士の先生の講演はとてもいい刺激になりました。

 

今夜も有意義な時間を過ごせました。

また、明日から頑張ろっと( ´ ▽ ` )

 

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転倒予防学会に入会しました

こんにちは(^ ^)

 

この度、日本転倒予防学会に入会する決意をし、手続きを完了しました。

骨粗鬆症の最大の合併症は骨折です。

 

脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折は95%が転倒によって起こります。

橈骨遠位端骨折も95%、上腕骨近位部骨折も75%が転倒が原因です。

 

骨強度が低くても、転倒しなければ骨折を予防できる可能性があります。

そのため、転倒予防についてもっと研鑽したいと思い入会しました。

 

10月には第4回の学術集会が岩手で開催されるそうです。

小生も骨粗鬆症マネージャーの立場から演題をエントリーしたいと現在計画中です。

 

これから、転倒予防についても知り得た情報をアップしていきますね( ^ω^ )

よろしくお願い致します。

 

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必要とされる喜び

こんにちは(^ ^)

昨年から、ちょこちょこっとセミナーや勉強会、公開講座の講師依頼をいただいております。

来月も勉強会でお話をさせていただきますが、今日も新たな依頼をいただきました。

 

骨粗鬆症マネージャーの役割の一つに骨粗鬆症の検査と治療をよびかける啓蒙活動があり、とても重要なことです。

なので、講師依頼は断る理由がありません。

 

少しでも検査率向上、治療率・治療継続率の向上に寄与できるために尽力したいと思っています。

 

必要とされる喜びを噛み締めて、楽しく準備させていただきます( ^ω^ )

すぐできる!ビタミンK自己チェック

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第29談

 

前回よりビタミンKを取り上げてお話をしておりますが、今回はみなさんのビタミンKの摂取が十分な量なのか簡単なチェックをしたいと思います。

 

チェックは本当に簡単です。

納豆と野菜の摂取状況を確認するだけでできるんです。

以下の表の通りに点数をつけて見てください。

(骨粗鬆症の予防と治療のガイドラインより抜粋)

 

恥ずかしながら、私は十分な摂取ができていませんでした。

皆さんはいかがでしたか?

 

次回は、ビタミンKが多く含まれる食材についてお伝えできればと思います。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第29談 でした(^ ^)

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骨に必要な2つのビタミン!ビタミンDともう1つは?

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第28談

ずっとビタミンDについて述べてまいりましたが、今回からは「ビタミンK」に話題を変えたいと思います。

 

ビタミンKも骨に重要な役割を果たします。

それは、骨形成(詳しくいうと骨基質の合成)に必要だからです。

 

高齢者では血中ビタミンK濃度が低下しますが、その血中ビタミンK濃度は骨密度と正の相関があるといわれています。

よって、ビタミンKの不足は大腿骨近位部骨折をはじめとした骨粗鬆症性骨折の危険因子の一つとなります。

 

“ビタミン”といわれると、ビタミンCやビタミンBをよく耳にしますが、骨にはビタミンDとKが重要です。

次回以降も少しビタミンKについてシリーズ化してお伝えしたいと思います。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第28談 でした(^ ^)

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クララとビタミンDの意外な関係とは?

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第27談

 

ビタミンDシリーズが続いておりますが、今日は「アルプスの少女ハイジ」に登場するクララとビタミンDの意外な関係についてお話をします。

 

「アルプスの少女ハイジ」は皆さん、ご存知ですよね・・・?

 

フランクフルトからハイジがいる山小屋へやってきたクララは、足が不自由で車椅子の状態でした。もちろん歩くことだけでなく、立つこともできない状態でした。

それは、クララがある病気にかかっていたからです。

 

それは「くる病」です。

 

「くる病(骨軟化症)」成長期に骨のカルシウムが作られず、骨が変形したり、柔らかくなったり、骨折しやすくなる骨の病気です。原因としては、骨の成長に必要なカルシウムやビタミンDの不足が考えられます。

 

当時のフランクフルトは工業が盛んで、大気汚染が社会問題となっており、スモッグの影響で日光が十分当たらなかったと言われています。

そのため、クララはビタミンDが欠乏し、歩けなくなった可能性があります。

 

しかし、アルプスという自然豊かな環境にうつることで十分に日光を浴びて歩けるようになりました。

 

くる病は減少傾向にありますが、幼児期に十分な栄養が摂取できていないと起こりうる病気です。

よって、ビタミンDの補充は子供の成長の面でも重要な栄養素であります。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第27談 でした(^ ^)

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ビタミンDを食事で摂るならこれが良い

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第26談

 

前々回に日光浴をすることによってビタミンDができるとお伝えしましたが、食事で補いたい方もおられると思いますので、今回は食事のお話です。

これは骨粗鬆症財団が発行している啓発資料ですが、魚類ときのこ類を摂取するとビタミンDが補充できると言われています。

魚類はカルシウムの摂取もできるので骨粗鬆症の予防と治療にはやはり欠かすことができないものですね。

 

また、日本とアメリカでビタミンDを補充する主な食品が異なると聞いたことがありまして、日本は魚類が多いのに対し、アメリカは牛乳やサプリメントで補充しているそうです。文化の違い?何なんでしょうね。

 

適度に日光浴をして、食事で魚類ときのこ類を摂取する

これで、ビタミンDはバッチリです。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第26談 でした(^ ^)

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