クララとビタミンDの意外な関係とは?

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第27談

 

ビタミンDシリーズが続いておりますが、今日は「アルプスの少女ハイジ」に登場するクララとビタミンDの意外な関係についてお話をします。

 

「アルプスの少女ハイジ」は皆さん、ご存知ですよね・・・?

 

フランクフルトからハイジがいる山小屋へやってきたクララは、足が不自由で車椅子の状態でした。もちろん歩くことだけでなく、立つこともできない状態でした。

それは、クララがある病気にかかっていたからです。

 

それは「くる病」です。

 

「くる病(骨軟化症)」成長期に骨のカルシウムが作られず、骨が変形したり、柔らかくなったり、骨折しやすくなる骨の病気です。原因としては、骨の成長に必要なカルシウムやビタミンDの不足が考えられます。

 

当時のフランクフルトは工業が盛んで、大気汚染が社会問題となっており、スモッグの影響で日光が十分当たらなかったと言われています。

そのため、クララはビタミンDが欠乏し、歩けなくなった可能性があります。

 

しかし、アルプスという自然豊かな環境にうつることで十分に日光を浴びて歩けるようになりました。

 

くる病は減少傾向にありますが、幼児期に十分な栄養が摂取できていないと起こりうる病気です。

よって、ビタミンDの補充は子供の成長の面でも重要な栄養素であります。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第27談 でした(^ ^)

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ビタミンDを食事で摂るならこれが良い

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第26談

 

前々回に日光浴をすることによってビタミンDができるとお伝えしましたが、食事で補いたい方もおられると思いますので、今回は食事のお話です。

これは骨粗鬆症財団が発行している啓発資料ですが、魚類ときのこ類を摂取するとビタミンDが補充できると言われています。

魚類はカルシウムの摂取もできるので骨粗鬆症の予防と治療にはやはり欠かすことができないものですね。

 

また、日本とアメリカでビタミンDを補充する主な食品が異なると聞いたことがありまして、日本は魚類が多いのに対し、アメリカは牛乳やサプリメントで補充しているそうです。文化の違い?何なんでしょうね。

 

適度に日光浴をして、食事で魚類ときのこ類を摂取する

これで、ビタミンDはバッチリです。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第26談 でした(^ ^)

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知らないとマズイ!ビタミンDを作るための正しい日光浴とは

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第24談

 

「ビタミンD」のシリーズが続いていますが、だんだんビタミンDの重要性がわかってきましたか?

 

高齢者でビタミンDが不足していること、その原因として食事から摂取する量が少ない、日光に当たる時間が少ないとお伝えしてきました。

じゃあ、ビタミンDを補充しましょう!

 

その方法として、最適なのは日光浴”です。

ビタミンDの生成の90%は日光に当たることでできるのです。

 

場所もとりませんし、お金もかかりません。なんてエコなことでしょう。

しかし、その日光浴の方法を誤ると効果はありません。

 

そこで、「知らないとマズイ!ビタミンDを作るための正しい日光浴」についてお話をしていきます。

 

1.日焼け止めはダメ!

紫外線をカットしてしまっては、いくら日光に当たっていてもビタミンDはできません。どこかの研修で、「日焼け止めが売れると骨粗鬆症患者が増える」と聞いてことがあります(^◇^;)

 

2.窓越しはダメ!

最近のガラスは紫外線をカットしてくれますので、しっかり屋外へ出て直接日光に当たりましょう。

 

3.長袖、日傘も効果薄い!

やはり直接当たるのがいいですので、長袖や日傘はあまり良くないことです。しかし、シミなど気になる方は多いですよね。そんな方は、手の甲だけでも日光に当たりましょう。体のどこに当てないといけないというのはありません。シミができにくい手の甲だけでも直接日光に当ててみてはいかがでしょうか?

 

4.必要な時間は日光に当たろう!

夏は15分程度と聞いたことがあります。日陰なら30分くらいでしょうか?冬は1時間くらい必要と言われています

 

いかがでしょうか?これで日光浴の正しい方法について整理できましたか?

雑学ですが、日本人よりも東南アジアの人たちの方がビタミンDが圧倒的に多いそうです。1日あたり日光に当たる時間が長いということも理由の一つだそうです。

 

毎日室内で仕事をしていると、なかなか直接日光に当たる時間は作れないですが、休日の天気のいい日は外に出てみようと改めて考えさせられました。

ちなみに、私は昨日まで学会発表のために沖縄に行ってまいりましたが、ずっと分厚い雲に覆われて一度も太陽を見ませんでした(^◇^;)

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第24談 でした(^ ^)

 

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骨粗鬆症になりやすい5つの生活習慣

 

こんにちは( ^∀^)

 

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第8談

 

年末になり、クリスマスも間近になっておりますが、私は平凡な日々を過ごしております。

皆さんは、どのような年末をお過ごしでしょうか?

そういえば、年賀状の準備をしないといけないですね。 億劫です。

 

さっ、話は本題に戻りまして、

今回のテーマは、“骨粗鬆症になりやすい5つの生活習慣”についてです。

 

前回は、「4つの身体的要因」についてお伝えしました。

今回は生活習慣です。

 

あなたの生活習慣はどうでしょうか? 骨粗鬆症の危険性はありませんか?

 

では、はじめていきましょう。

 

1.カルシウム摂取不足

カルシウムは骨の主要成分です。欠かすことはできません。過度のダイエット、偏った食生活はカルシウムの摂取不足を招きます。カルシウムだけでもたくさん語ることはできるので、乞うご期待ください。これだけはお伝えしておきます。みなさん意外と必要な量を摂取できていませんよ!

 

2.運動不足

骨強度を増大させるためには、骨への刺激が必要です。その刺激とは運動です。理想論でいえば、垂直に負荷がかかる運動がいいのですが、まずはなんでもいいので運動習慣をつけることが必要ですね。また、運動不足による身体機能の低下は転倒しやすくなり、骨折を招く危険性があります。偉そうなことを言ってますが、私は現在完全に運動不足です。臨床のリハビリで補う程度です、、、。

 

3.日照不足

みなさん、昨日はどれくらいの時間、太陽に当たりましたか?あっ、昨日は曇りのち雨でしたね。では、その前の日はどうでしたか?私は出勤と退勤の駐車場と病院の移動だけです。数分です。日照不足になると、何が問題なのか。それは日光浴によって皮膚で生成されるビタミンDができなくなるからです。ビタミンDは骨粗鬆症において非常に重要な栄養素です。

 

4.過度の飲酒

これは偉そうには言いにくい。なぜなら、私自身がお酒が好きだからです。でも、重要なことなのでお伝えします。一般的には2単位相当のアルコールを長期的に摂取していると危険であると言われています。2単位相当って言われても分かりにくいですよね。350ml缶のビールでは3本です。日本酒では2合、ワインならグラス4杯です。ビールとワインが好きな私は耳が痛い話です。つい飲み過ぎてしまいます。気をつけます。

 

5.喫煙

飲酒と違ってこれは胸を張ってお伝えします。なぜなら、私は12年前に禁煙したからです。喫煙は骨粗鬆症だけでなく様々な分野で危険な因子です。喫煙することでカルシウムの吸収が障害されるといわれています。また近年は男性において、喫煙によるCOPDと椎体骨折の関係性も重要視されています。喫煙はそう簡単にやめれるものではないと思いますが、これを機に禁煙に向けて頑張りましょう。

 

いかがでしょうか? あなたは該当する要因はありましたか?

あなただけでなく身近な方で少しでも疑わしい場合は、是非骨粗鬆症の検診を勧めてあげてください。

 

次回は、骨粗鬆症になりやすい病気や薬剤についてお話をします。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第8談 でした(^ ^)