【調査報告3】理学療法士による骨粗鬆症の情報提供の実態は?

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こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第60談

 

【調査報告1】骨粗鬆症に対する評価【調査報告2】骨粗鬆症に対する運動療法、に続いて

今回は、理学療法士による骨粗鬆症の情報提供の実態調査の報告です。

(今回も大阪府堺市の9病院で勤務する理学療法士146名に対してアンケートを実施した結果です。)

 

さて、まずは“転院先に対して骨粗鬆症に関する情報提供をしているか”についてです。

「よくある」と「時々ある」を合わせてもたったの8%でした。

それに対して、「ほとんどない」、「まったくない」を合わせると88%でした。

 

評価が十分されていないので、情報提供が十分できていないのは当然なんですけどね。

 

それに対して、“転院先の理学療法士は骨粗鬆症に関する情報を提供されているかどうか”です。

「よくある」と「時々ある」を合わせると10%でした。

それに対して、「ほとんどない」、「まったくない」を合わせると76%でした。

 

骨粗鬆症の治療は一つの施設で完結するのは困難です。

急性期病院は在院日数が年々短縮しています。

急性期病院がなすべき役割は、骨粗鬆症に対する評価を行い、その情報を的確に次の施設に提供することです。

 

これらの結果を踏まえて、現在当院でも大腿骨近位部骨折や椎体骨折症例に対して、適切な骨粗鬆症情報を転院先に提供できるような体系作りを進めています。

 

骨粗鬆症の評価と治療が急性期病院から在宅までシームレスに行われるように骨粗鬆症マネージャーとしてしっかり役割を果たしていきたいと思います。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第60談でした(^ ^)

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