【学会報告】第19回日本骨粗鬆症学会で発表してきました

こんにちは(^ ^)

骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第52談

 

今回は、先日10月20〜22日に大阪国際会議場で開催された第19回日本骨粗鬆症学会の参加・発表報告です。

地元大阪での開催で3日間とも自宅からの日帰り、、、。

遠方での旅行気分は全くゼロでした。 去年は仙台で楽しかったのに、、、。

しかも、台風が近づいているため終始雨でした。

傘を手放すことができない、いつも以上に大変な学会でした。 雨男健在です。

 (会場12階からみた雨の大阪)

さて、今回は、「大腿骨近位部骨折における術前後の栄養介入が術後の身体機能に及ぼす影響」という演題名で初日にポスター発表させていただきました。

 

大腿骨近位部骨折術後の機能改善に影響する因子の中に、栄養状態が含まれています。

また、大腿骨近位部骨折症例は受傷前から低栄養やサルコペニア、フレイルの状態であるものが多いとの報告があります。

そして、回復期病院において栄養介入による身体機能の改善報告もあります。

 

これらを加味すると、受傷直後すなわち入院直後から栄養介入をすると、術後早期から身体機能の改善が得られるのではないかという仮説でRCTでの介入研究を行いました。

 

結果としては、栄養評価において有意差を認めた項目はありましたが、術後2週という短期での身体機能の改善は得られませんでした。

 

今後は、課題を克服した上で中期的な介入を行うべきか検討したいと思っております。

(第1会場 講演中は満席でした)

さて、今回の学会は今まで以上にOLS(骨粗鬆症リエゾンサービス)に関する報告が多いように感じました。

様々な施設が多職種で連携して独自のOLSを展開しており、かなり刺激を受けました。

そして、羨ましい気持ちになりました。

 

それは、発表されている施設はOLSを認知して活動を支援してもらっていることです。

私の病院は、まだ委員会は存在せず、バックアップももらえていません。

骨粗鬆症マネージャーを多職種で取得して、チームで活動している訳でもありません。

 

それが羨ましい気持ちになったわけですが、その気持ちはすぐに違う気持ちになりました。

OLSの現在の問題点は、骨粗鬆症マネージャーの資格を取得したものの何をしたらいいのかわからない、特に何も活動していないという人が多くいることです。

私は、そのような悩みを抱えている方々に対して“光”を見せられるような活動(発表)をしようと思いました。

 

事実、当院でも6月より大腿骨近位部骨折症例に対してOLS活動を始めることができました。

「一人からでもOLSを始めることができる!

もちろん、様々な方の協力はいただきましたが、チームはなくてもOLSができることを今後も発信したいと思います。

 

来年の学会は長崎です。

今から楽しみにしています。

皆さんも、是非参加してください。

 

また、会場では遠慮なく声をかけてくださいね! よろしくお願い致します。

 

以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨折予防に必要なこと 第52談でした(^ ^)

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