こんにちは(^-^)
骨粗鬆症マネージャーが教える!骨を丈夫にするためのコツ 第6談
今回のテーマは、“健康寿命”です。
前回、大腿骨近位部骨折は健康寿命を短縮する恐れがあるとお伝えしました。
では、健康寿命というのは一体何なのでしょうか?
最近はテレビでも良く出てくるワードですので、ご存知の方は多いと思いますが、簡単に言えば、『健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間』のことです。
ってことは、健康寿命が短くなるということは、「何らかの健康上の問題で日常生活を送る期間が短くなる」ということです。
平均寿命はご存知ですよね?
平均寿命は年々延伸しています。
平均寿命の延伸に伴い、健康寿命が短くなれば、介護を要する期間が長くなり、その方のQOL(生活の質)の低下を招くだけでなく、介護を実施する家族などの負担の増大にもつながります。
また、医療費や介護給付費などの社会保障負担の問題も生じてきます。
では、現在日本における平均寿命と健康寿命はどれくらいなのでしょうか?
そして、平均寿命と健康寿命の差は一体どれくらいなのでしょうか?
今回は、厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会・次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会が出典している資料を元にご説明します。
まず男性ですが、平均寿命は79.55歳であるのに対し、健康寿命は70.42歳です。
よって、平均寿命と健康寿命の差は9.13年です。
続いて女性はどうでしょうか。
平均寿命86.0歳に対し、健康寿命は73.62歳で、その差は12.68年です。
男性で約9年、女性で約13年。
みなさん、この期間をどう思いますか?
誰もが老いてくるものだから仕方がないと片付けますか?
9年、13年、長いですよ。
この間、誰かの支えがないと生活できないと想像したら、、、。
さらに、大腿骨近位部骨折のような日常生活に影響を及ぼす骨折を起こすと、この差はどんどん広がるのです。
このような状態にならないためにも、健康寿命の延伸を図ることは重要です。
健康寿命を短縮する原因は、脳血管疾患もあれば、がん、心疾患など様々ですが、そのなかに、骨粗鬆症による骨折も含まれます。
『健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間』を長くするためには、骨粗鬆症による骨折を予防することが大切です。
少しでも長く健康で自立した生活を送れるために、骨粗鬆症について今後も研鑽していきましょう。
以上、骨粗鬆症マネージャーが教える!骨を丈夫にするためのコツ 第6談 でした(^ ^)