足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)の恐ろしさ

こんにちは(^-^)

 

前回は、骨粗鬆症性骨折の代表格である足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)の患者数は欧米諸国で減少しているが、わが国では増加していることをお伝えしました。

 

今回は、その大腿骨近位部骨折はどれほど恐ろしいものなのかお伝えしようと思います。

 

足の付け根の骨折ですので、もちろん体重を支えることが困難になります。

そうなると、歩くことに支障が出て、日常の生活を営むことも困難になります。

 

自立した日常生活を営むことが難しくなると、人の手を借りないといけないことになり、要支援、要介護状態になりやすくなります。

 

厚生労働省が公表している平成25年国民生活基礎調査において、要支援・要介護状態になる原因として「転倒・骨折」は11.8%と多く、脳血管疾患(18.5%)、認知症(15.8%)、高齢による衰弱に(13.4%)次ぐ4位になっています。

 

そのような、自立した日常生活が困難になると、“健康寿命”が短くなる恐れがあります。

 

“健康寿命”

 

最近、よくテレビでも耳にするワードなので、ご存知の方は多いと思いますが、

「健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間」のことです。

 

健康寿命については、次回詳しくお伝えします。

 

大腿骨近位部骨折を起こすと、日常生活を送ることが困難になりやすく、健康寿命が短くなる。

 

この骨折の恐ろしいのは、これだけではありません。

 

実は、生命の危険性もあるということです。

 

骨折して1年後の死亡率は約10%に近いといわれています。

諸外国に比べるとやや低いそうですが、それでも多いですよね。

 

10人のうち、1人は1年後に亡くなられていることになります。

 

では、こんな疑問が出てくると思います。

この骨折は80歳代に多く生じるので、年齢的にも骨折しなくても寿命が影響しているのでないか?

 

じゃあ、骨折していない健康な80歳代の1年後の死亡率はどれくらいでしょうか?

 

答えは、5%です。

 

大腿骨近位部骨折の恐ろしさがわかってきましたか?

 

骨粗鬆症を見逃していると、このような状態になる可能性があるのですよ!

 

そのほかにも、反対側の同じ場所が折れる危険性が増加する“骨折連鎖”の状態に陥りやすいことも見逃すことができない点です。

 

骨折連鎖についてもじっくりお伝えしていきますね。

 

「骨粗鬆症って意外と大変なんやなあ」

「骨粗鬆症についてもっと知りたいなあ」

「周りにも骨粗鬆症について教えてあげよう」 など

 

このブログを通じて骨粗鬆症に興味・関心を抱いていただけると、骨粗鬆症マネージャーとしての役割が少しでも担えているのではないかと思います。

 

どんな些細なことでも結構ですので、ご意見・ご質問があればコメント、メッセージを送ってください。

 

よろしくお願いします( ^ω^ )

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