こんにちは(^ ^)
今日は、私がなぜ骨粗鬆症について活動を始めたのかについてお話をします。
私は理学療法士になり急性期病院一筋(正確にいうと1年間は介護施設にいましたが)で勤務をしていました。
リハビリをする対象は、当院は総合病院ですので整形外科、脳外科、呼吸器内科、、、などなど多岐に渡りますが、そのなかでも整形外科の骨折患者さんが多くおられます。
骨折といっても、さらに細かくいうと、“高齢者の転倒による骨折”です。
高齢者の転倒による骨折はいくつかありますが、足の付け根の骨折の“大腿骨近位部骨折”は当院では年間おおよそ200例の患者さんが搬送され、手術を受けられています。
おそらく、そのなかで私がリハビリを担当した患者さんは今までのキャリアで100例は軽く超えていると思います。
そんな決して多くないといえない大腿骨近位部骨折症例に対してリハビリを実施していると、“とあること”が起こるんです。
それは、数ヶ月、数年して反対側の同じ場所(足の付け根)を骨折して再び病院に搬送されてくるのです。
骨折と手術の痛みに耐えながらリハビリをして、歩けるようになって自宅に帰ったにもかかわらず、病院でまさかの「再会」を果たしてしまうんです。
骨折後は全員が元気に歩けるようになるとはいえません。
ましてや、2回骨折してしまうと、その可能性は低くなってしまいます。
懸命なリハビリをしたにもかかわらず、歩けなくなり車椅子生活になる方もおられます。
そのような患者さんを何人か経験していると、ある疑問を抱くようになりました。
「なぜ、この方たちは反対側も折れてしまうのだろうか?」
この疑問を解決するために、いろいろ調べていると、想像以上に骨粗鬆症の影響が大きいことがわかりました。
これが、私が骨粗鬆症について深く入り込んでいった経緯になります。
ちなみに、少し話はそれますが、骨粗鬆症について調べているときに思い出したことが、、、。
「そういえば、大学の卒論は骨粗鬆症がテーマやったなあ。」っと。
すっかり忘れていました(^◇^;)
これについては、また後日アップします。
話は戻りまして、私が骨粗鬆症について研鑽していた頃に、ちょうど日本骨粗鬆症学会が認定資格として「骨粗鬆症マネージャー制度」を策定しました。
その前年より骨粗鬆症学会に所属していた私は、これを機にもっと骨粗鬆症について勉強して、反対側の骨折を予防したいと思い、試験を受けることにしました。
そして、記念すべき第1回目の試験に無事に合格し、骨粗鬆症マネージャーとして活動を開始することになりました。
具体的な活動内容は後日アップしたいと思います。
以上、簡単ではありますが、私がなぜ骨粗鬆症について興味を抱き、活動を始めたのかについてお話をしました。
おそらく、臨床で同じ境遇に会い、同じ思いを抱いている方は多くおられると思います。
このブログを通じて、骨粗鬆症に関する情報や疑問などを共有し、臨床応用できるようになればと思っています。
「 STOP AT ONE! 」
これは国際骨粗鬆症財団の合言葉です。
「始めの骨折を最後の骨折に!」
これは私の合言葉でもあり、今後も骨粗鬆症マネージャーとして活動を続けていきたいと思います。